朝食

の場所(外のかなり離れた処にある)は分かりにくく、結局ホテルの人に案内を願った。牛乳やオレンジジュースといった飲み物が皆温かいので吹き出しそうになった。昼はひどい雨の中、離れた食堂に行ったが、そこには殆ど人が居なかった。夕食はホテルの2階…

集中講義初日

結局、スライドベースになってしまった。幾らゆっくりでも式の導出が黒板ベースと違うので中々聴きながら聴衆が再現できるような気がしない。まして学部4年や実験の大学院生が中心だと尚更である。結局、kinetic theoryのfreely cooling迄終わった。これか…

お湯

を沸かしたら水が全て蒸発した段階で止まった。中国製恐るべし。

リニアモーターカー

は僅か6分程に50元と決して安くない乗り物だが、一見の価値はある。実際、僅か2-3分で時速300km迄加速する様は圧巻。一方、地下鉄は1時間半程乗って6元と安いが、えらく時間がかかる。駅間は遠そうで、更に速度もそこそこあるので単純に街が大きく距離が遠…

 上海

の上海交通大学に集中講義をするために来ている。上海までは近いがそこからが曲者。上海交通大学は街の西南の外れにあり、空港は東南東の外れにある。最初はリニアモーターカーと地下鉄を使う予定だったが、体力温存のためにタクシーも悪くないと飛行機を降…

 国際会議

を来年企画予定。一つは長期滞在型で全然進んでいない。もう一つはavalanches関係。どうなることやら。今年参加した国際会議は中国(RGD29)、アメリカの2つ(Solt Lake City, KITP)位か。あとローマに研究上の議論に行った。企画を手伝ったのは夏のKPZ。意外…

の執筆が来年の課題か。丸善から頼まれた本も時間が経過しているのに全く進展が見られないが、ここで言っている本はCambridge University Pressの教科書である。未だ正式に依頼された訳ではないが、準備を少しづつ進めている。その点でもavalanchesの理論を…

進行中

の研究テーマではdrag, stress avalanches, kinetic theory of attractive granular gases, MCT, generalized FT等があるが、最初の4つが粉体絡みである。Dragは最初の2ヶ月は順調に走ってほぼ今ある結果を出したが、その後が迷走気味で着地点が見えない状…

論文

は9本(今年刊行されたもの)。うちPRE6本、PTEP1本、proceedingsのもの(実質を含めて)2本、accepted for publication 2本(うち1はPRL)で、まず平均的という感じか。今年の特徴はPREに集中した事で、PREの刊行点数では歴代最多となる。PRL刊行は来年に…

2014年

ももう残す処1日余りになった。今年を振り返ってみる。

「永久運動の夢」

アーサー・ヒューム著、高田紀代志・中島秀人訳(ちくま学芸文庫2014)。無から有限のエネルギーを取り出せない事を学問として定式化したものが熱力学であるが、その成立以前は勿論、成立以後にも綿々と永久機関の夢を描き設計を試みてきた人達が多数居た。…

「歴史人口学の世界」

速水融著(岩波現代文庫2012)。本書は元々1997年に岩波セミナーブックの一冊として発刊されており、現代から見ると些か古い本かもしれない。しかしながら、江戸時代の日本の人口の推移を丹念に追って分析した本書は、人口減少による「地方消滅」が話題にな…

「フェルメールになれなかった男:20世紀最大の贋作事件」

フランク・ウイン著、小林頼子/池田みゆき訳(ちくま文庫、2014)。今年はSTAP細胞や佐村河内騒動等の捏造・贋作の問題が例年以上にクローズアップされる年であった。過去にも贋作や捏造の事件は数知れずあったが、本書では美術史上でも最悪の贋作事件の一つ…

「雪と氷の科学者・中谷宇吉郎」

東晃著(北大図書刊行会, 1997)。人工雪の研究等で良く知られた中谷の弟子による評伝。この本は新しい本ではないが、小学生時代に中谷の「科学の方法」に強く影響を受けた評者にとっても新鮮な題材が散りばめられていた。特にこれまで余り焦点が当たってい…

昨晩

はレセプションパーティーの後、中国人の知り合いに連れられて西安の中心街の鐘楼と鼓楼のある中心街に繰り出した。彼はそこで電気街に消えたので一人で戻る羽目になったが。今日はStefan等と夕食を取る予定。

Rarfied Gas Dynamics(RGD) 29

という会議が始まった。10年前ならいざ知らず、現在の興味は大分ずれているので聴いてもそのまま興奮するような話は少ない。それは良いとしても、全体として質問が少なく活気に欠ける印象があるのはどうしたことか。今日のトークで印象に残ったのはGas系で…

普段使わないけど

Facebookも駄目だね。色々情報コントロールがあって嫌になります。

GoogleとGmail

が中国で繋がりにくいのは有名で、去年の北京滞在でも苦労したが、今回は全く繋がらないようだ。今後、中国に行く場合はActive Mailを使うようにしないといけないが、差し当たって今回は通常の業務メールはこの一週間は全く読めない事になる。まあたまにはメ…

西安

にRGD29に参加し、招待講演をするために来ています。今回の出張は色々うっかりがあって、まずパンツを忘れて空港で慌てて買った事、ホテルにチェックインするときにデポジットを大量に取られる事を忘れていて、尚且つ、チェックアウトの際に大量の人民元が戻…

GoogleとGmail

が中国で繋がりにくいのは有名で、去年の北京滞在でも苦労したが、今回は全く繋がらないようだ。今後、中国に行く場合はActive Mailを使うようにしないといけないが、差し当たって今回は通常の業務メールはこの一週間は全く読めない事になる。まあたまにはメ…

西安

にRGD29に参加し、招待講演をするために来ています。今回の出張は色々うっかりがあって、まずパンツを忘れて空港で慌てて買った事、ホテルにチェックインするときにデポジットを大量に取られる事を忘れていて、尚且つ、チェックアウトの際に大量の人民元が戻…

来年の

ネタ的に狙いはshear thickeningだろう。多重安定の系のsubcritical bifurcationというのではつまらないが。後、ガラス転移の場の理論もあるが難しい。

テーマ的に

目新しいのはクーロン摩擦のピストン問題であるが、これは昨年の末に予定していた通りである。まずまずは予定通り、それなりの結果が出ているが、突き抜けるものはないか。レーン形成は頓挫して、学生が学位を取れない状態になるとは予定外。他は少しづつ予…

今年に

publishした論文はPREが3つ、JSPが1つ、EPLが1つ、PofFが1つ, PTEPが1つで後はproceedingsが多数と、昨年に比べると質量とももう一つだった。特に9月以降に投稿した論文のレスポンスが芳しくないのが痛い。すんなり通った論文もあるが、投稿後長くかか…

大晦日

なので1年を振り返る。

「フラクタリスト-マンデルブロ自伝-」(B. B. マンデルブロ著、田沢恭子訳:早川書房)

フラクタルの提唱者のマンデルブロの自伝である。評者の研究の出発点がフラクタルにあっただけに、その開祖の興味深い評伝。ポーランド系ユダヤ人でありながらフランスで教育を受け、戦争に翻弄された前半生。またオーソドックスな数学を極める力がありなが…

「原子理論の社会史:ゾンマーフェルトとその学派を巡って」(M.エッケルト著、金子昌嗣訳:海鳴社)

原著は20年前に書かれたものだが翻訳が今年出た。偉大な教師としてハイゼンベルク、パウリ、ベーテ等を育て、前期量子論の主役だった人の評伝。彼の学問そのものをもう少し掘り下げて欲しかった気もするが、学派の興亡についてよく書かれている。ゾンマーフ…

「ヤルタからヒロシマへ」(M.ドブズ著、三浦元博訳:白水社)

原題はSix Months in 1945, FDR, STALIN, CHURCHIL AND TRUMAN - From World War to Cold Warであるが、この邦題は秀逸。著者はソ連生まれ在米ジャーナリストであり、大戦から冷戦の半年間の動きを、スターリンに警戒するチャーチル、融和的なルーズベルト、…

それにしても

忍者旋風:風魔忍風伝からカムイ伝にかけての作品の殆どを読んでいる事に改めて驚いた。70年代以降はテーマが移り、画も汚くなり、カムイ外伝もカムイ伝も焼き直しが多く、論評に値しない。

作品

の中で、一つのキーとなるのが強固な身分制度を固定した徳川家康が賎民(サラサ者)の出であるという日置藩の大秘事である。これは白土のオリジナルではないにせよ、極めてユニークな視点であり、昨年読んだ「河原ノ者・非人・秀吉」が展開した、秀吉は非人…