2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

化学ポテンシャルの飛びで有名なのは超流動部分と境界にあるKapitza dissipationと呼ばれるものらしい。NozieresもThe effect of heat currents on the stability of the liquid solid interfaceという論文を書いている。そういう業界では有名なことのようだ…

大学院授業担当をどうするかのメールが飛び交っていた。まだ合流して2年で、システムが分からない。

ごちゃごちゃいじるが芽が出ず。1/fを出すには間欠的でかつ協同的な動きが必要だろう。その点で4/3あるいは3/2とは随分異なる。ピン止めされた渦糸の動きとか、雪崩とかで1/fが出るのはある意味自然だが、粒子流でそんなのが出て、尚且つ4/3と繋ぐ描像はさっ…

自分の日記の更新が自分のアンテナで拾えていない。RENAでも拾えていない。何がどうなっているのか分からない。どうでもいい話。

藤崎さんに教えて頂いた水の1/fの論文。ダイレクトシミュレーションははっきりしないし、モデルシミュレーションの指数は3/2だし、で参考にならない。1/fはやっぱりまだ馴染んでいない。幾つかの1/fの出るメカニズムというかモデルは分かったのだけど、それ…

小貫さんに教えて頂いたPhysica A 336, 252 (2004)の論文。何てわかりにくい。そもそもどこが化学ポテンシャルの不連続性を示した式なのか。ほうほうこの式か。エントロピー生成率はエネルギー流に温度ギャップの項と質量流と化学ポテンシャルギャップの項か…

まだ見えてこない。永遠に見えてこないかもしれないけどね。界面を厚くして多体にすることは必要なのだけど、そうすると計算が面倒で、見通しが今一つ立たない。

チリでSSTの検証を気体論で研究している日本人大学院生を発見

Publishした論文。論文では2レーンのASEPを解析し、界面が同期することを示した。現在はマルチレーンでBurgers方程式と異なる点を解析中。2レーンの厳密解は求まりそうで求まらない。

さて上田君の発表を受けての佐々の日記に疑問がある。熱浴に良い悪いがあるのだろうか?単に格子熱伝導が特殊な系であると同時にそのスケールでは熱浴は普遍性を持たないということだけを物語っていると思う。カーボンナノチューブで実験したとしても3次元…

そこで見つけたのは若手ながらもアクティブに論文を量産し、学会では強気の発表で知られる気鋭の某氏の日記。学会のプレッシャーで逃げ出したくなるという記述を見て、普段の印象とのギャップの大きさが微笑ましかった。私も最初の学会(M1秋)では声が裏返っ…

RENA アンテナがなくなるというので自前でアンテナを作る。RENAにはお世話になったが、どうしてなくなるのであろうか。

学会ぼけがまだ治まらない。特に仕事もない貴重な時間にぼーっとしている。1/fをちょっと考えて、それが出てくるモデルをちょっと抑えた位。甚だ集中していない。

原田君とちょっと立ち話をして原田の定理の位置づけを教えてもらう。しかし彼の考えと僕の直感とは微妙に違う。原田君の定理は(非線形の)非平衡とは何かを語る重要なものであり、statement自体はLangevin系に限ったものではないと思う。その意味でも境界を…

僕が聞いたポスターのそれぞれが興味深かった中で一番面白かったのは松尾君の婚姻ネットワークの話である。勿論、現時点では物理サイドからの貢献はなく、単なるデータ解析なのだが、江戸晩期の村の間のコミュニケーションネットワークが見えてきて面白い。…

4日目のポスターは沢山聞くべきものがあった。粉体のポスターが3つ並びいずれも盛況だった。御手洗さんのポスターは一見すると単純なことをやっているように思えるが、実は奥が深い様に感じる。結局のところ間隙バネの真ん中を抜くということがほぼ体積を保…

3日目は3つの会場を飛び回っていた。湯川さんの講演については粒子間の散逸を入れないとモデルがおかしいというコメントはさておき、エントロピーが減るというのはおそらく間違いであろう。自由エネルギーから化学ポテンシャルを構成してエントロピーを作っ…

粉体セッションでは松下研が1/fのスペクトルを出していたのに驚かされた。いくつかのストーリーは思いつくが、話がまだ終わらないということか。僕の講演の反応は上々。きれいな一般的、かつ簡単な話だからもっとも。もっと早く結果を出しておくべきだった。

午後の粉体セッションが始まる前に、長い昼休みを利用してゲリラセッションを開く。講演者は大槻君と波多野君。いずれもプログラムの関係で聞けない講演だったが、内容は素晴らしいものだった。ちゃんとメモを取らなかったが大槻君の講演でのサドルの選択はd…

シンポジウムは部屋が狭く、後で会った多くの人が参加できなかったと不平を漏らした。午前中だから空いている大きな部屋があったにも拘わらず、収容しきれない部屋をあてがったのは学会事務局のミスか。盛況だからと言ってシンポジウムそのものに意味があっ…

西野講演の後、名工大に滞在しているZhaoさんと議論。殆ど同じことをETに基づき議論しているようだ。論文を頂いたが、早速会場に忘れてしまった様で紛失した。しかし境界近傍での温度のとびや、物理量の非正則性は殆ど同じ様な結果を得ている様で、一層の議…

西野の講演に関連して翌々日に小貫さんからコメントを受けた。気液界面では化学ポテンシャルが不連続になるが、それを統計力学的に扱えるか、と。確かにランダウの統計力学の本にも飽和蒸気圧と異なり、その結果界面に薄膜が生じてそこで化学ポテンシャルの…

前日から移動。初日の非平衡セッション(午前)。原田君の話を前の週に聞いていたので、その他に特筆する様な発表はなかった。午後はそれなりに関心のある講演が並んだが、逆にこれと言ったものはなかった。清水さんの処の学生が電子系なのに古典MDをやって…

物理学会(3/24-27)

学会では座長2つと講演2つあるから初日と2日目は殆ど空きがない。後半はポスターがメインかな。

その後、宇宙フォーラムの予算。間接経費が30%になるかもしれないというご無体な話。それでは殆ど残らない。一旦、家に帰ってから忘れ物を取りに戻る。それから学会の準備。結構消耗した一日だった。

今日は朝に学生の論文草稿にコメントし、教授会に出て、学生の発表練習につきあう。週末に完全解がでて大団円になるかと思ったが、そうはうまくいかなかったようだ。

中野インタビューの関係で久しぶりに大野さんとやりとり。大野節は健在である。

Hans Betheが亡くなったのもショックだった。最近読んだ本ではBetheやWeiskopf等がHeisenbergの誘拐を試みたという仰天するようなエピソードが紹介されていた。語るべき歴史を語る勇気があることは素晴らしいことである。そしてそれは生きているうちに話を聞…

しかし書きにくいことを措いても、坂田は魅力あふれる人物である。教室の忘年会で「レーニンに乾杯(マルクスだったか)」と乾杯の音頭を取ったり、文革が始まった中国に密入国を企て、強制送還されて暫く停職を喰らったりしたのも今となっては微笑ましいエピ…