特に印象に残った発表

 
佐藤君の圧力をかけた系の熱伝導で異常性が消えてしまうメカニズム。事後に議論した折はふーんと思ったが、今見ると分からない。極めて非自明で面白い。

山本、羽田野:熱と粒子をカウンター的に流すと熱機関になるという話。更に量子性も自然に入って設定も分かりやすく計算も簡単そうで素晴らしい。しかしサイクルになっていない気がするけどなあ。少し考えてみたい。

吉野グループ:彼等の4つの発表は殆ど進行中の研究と重なっていた。特に回転自由度を考えていた研究はまさに大槻さんの計算結果の解釈として考えていた内容そのままだった。レプリカの職人芸は余人の及ぶ処ではない。

ポスターでは作道さんの他、幾つか面白いのがあったが、Smoluchowski方程式を扱った凝集・分裂系の解析がまさにPNASそのままだった。