2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

 吉野さんのセミナー

パリではよく分からなかったが、ローカルなFDTによる応答とランダム平均をした後の滑らかな応答を求めてその違いを物理的に解釈して階段を描いたということを理解した。そうそう階段状の応答関数を陽に書ける物ではないと思っていたが納得した。セミナー後も…

朝青龍

7連覇。年間完全制覇に年間84勝。ここ12場所で11回の優勝、或いはここ14場所で12回優勝。今まででは双葉山の15場所で12回優勝というのが優勝率では抜群だったがそれを上回っている。まさに記録づくめ。西の横綱がいないとか大関が弱いというが、朝青龍が強…

一連の議論

は勿論、Mitarai and Nakanishi, PRL 94, 12801 (2005)で述べられていることに対する疑問、疑念に端を発している。またまとめとして書いてあることも御手洗さんとの議論によって得られたものであることは言うまでもない。その多くは当初から彼女が主張してい…

粘性発熱

がキーの一つか。通常の系では粘性発熱は無視することが多いが、MDで粒子が見えるような小さな系で速度勾配が大きな系では発熱は不可避である。エネルギー保存系ではそれを回避するために様々な策を弄するが、粉体系では衝突によって散逸するので定常化する…

ニュートン流体

の定義に議論の対象に移った。運動論による粉体ガスはNavier-Stokes orderでうち切っているが、Santos, Garzo and Duftyの定義に従えばニュートン流体ではない。単純剪断流で密度一定で流速が線形になってもニュートン流体ではない。いろいろ考えると眠れな…

高校の出張授業4回目

不可逆性と分子の実在を巡る話。冒頭にタコマ橋崩壊のムービーを見せたが、不可逆性と無関係に受けた。不可逆性といっても力学の可逆性と熱力学の不可逆性の話が念頭にないとすっきり聴けないだろうと思ったが、その点は予想通りだった。力学は前回マクロ系…

粉体ガスの定常解

の論文を見つける(Ben-Naim & Machta, PRL 94,138001). 高エネルギー側にエネルギーソースがあるときの定常速度分布はべきになる、というもの。予想通りだがきちんと示したのは面白い。しかし何で解析にソース項が入っていない。そもそもそんな物理系はある…

衝突

は3次元が問題なく動くようになった(國仲君の報告)。とすると今まで止まっていたプロジェクトのあれもこれも議論できる。少数自由度系なので熱揺らぎの効果をもろに見ることが出来る。弾性論の破れも見ることができる。回転、粒子同士の衝突も何でもでき…

Bagnold

の続き。単純剪断でBagnoldを仮定すると密度が一定になる。その結果、ずり速度も一定になる。密度が一定と仮定するとずり速度一定とBagnoldは出る。ということで最初に言っていたところに収まったかな。単純剪断の安定性で我々より先にきっちり議論している…

某雑誌

から登録しろというメールが来たことを書いたが(先週金曜)、結局無視していた。しかし今日、レスポンスがないのは怪しからん、これこれの論文のレフェリーをしろ、という内容のメールが来たので泣く泣く登録とレフェリーを承諾した。内容はもろにかぶって…

不可逆性

のムービーを探すがいいのが見つからず。田崎さんに刺激を受けたからだ。しかしちょっと考えたら普通のムービーを逆回しすればよい。タコマ橋崩壊のムービーを昔使ったことがあるのでそれを使うことにした。順回しでも面白いしね。

Bagnold

の議論が漸く合意に達して終結する。結局のところ双方は最初から同じことを言っていて噛み合っていなかったのだが、成立の前提条件についてもう少し最初から話しておけばよかったのかもしれない。どちらにせよ斜面流と(一定体積でのガス系での)単純剪断は…

体操日本

復活かというニュースを聞く。言うまでもなく冨田洋之の世界選手権個人総合金の話である。笠松茂以来実に31年ぶりの金であり、その間に笠松の息子も塚原の息子も盛りを過ぎてしまった。具志堅がロスで優勝したではないかという突っ込みがありそうだが、当時…

午後は

「量子解析におけるミクロとマクロの双対性」に顔を出す。(本を書く上で)田崎(晴)さんの話は聴いて良かった。学会よりだいぶすっきりとした印象を持つ。他にも勉強になる話が多かった。

11月祭

に顔を出す(午前)が、あまり見るところはない。

Bagnold

の議論が続く。非常に細かい指摘も多く、先方が真剣に議論してくれているのはありがたい。やや歩み寄りがあるのかな。

スタイルファイル

を受け取る。

名大

の集中講義を頼まれる。

高校の授業

準備が間に合うかどうか。熱力学第二法則をどこまで触れるか。その先は既にあるのだが、第二法則なしでは間抜けすぎ。非平衡はあるけど平衡がないとかバランスが悪い。追記:何とか強引に熱力学第二法則とマクスウェルの気体分子運動論の解説を書く。ギッブ…

Bagnold

の議論が続く。お互い平行線で歩み寄らず。しかしはっきりしたのは密度を一定にすると確かにBagnoldが普遍的に出そうなことである。斜面流では重力による圧縮によって密度一定という条件が近似的に充たされそうなので、Bagnoldが観測されるのだろう。Simple …

Bagnold's scaling

についての議論が昨日から続いている。頭の中は整理されつつあるが、相手が納得するかどうかは分からない。最初から平行線のままという気もする。こっちは疑問がほぼ解決して違和感がだいぶなくなったので良かった。

サイエンス社

から数理科学の別冊の形で非平衡統計力学のノートを出版することになった。骨格は出来上がっているとは云え大変な作業である。後にいろいろつかえているのでこの本は手際よく書きたい。しかし微妙なところが多いしな。

授業準備

をとりあえずやる。不可逆性の部分は書いたのだが、まだ普通の統計の部分が未執筆である。朝永さんの本を参考にして書いてみよう。

論文紹介

中島君がMichel et al, PRL 95, 180602 (2005)を紹介する。額面通り受け取るといい加減な近似をしてFermi's golden ruleと同じものを導いたとしか思えない。何の意味があるのか一見しただけでは分からなかった。

授業

ただでさえ出席者が少ないのに後ろの方に座らないで欲しい。

散策

野球に出た次男を除いて久しぶりに子供連れでサイクリングを楽しむ。まず黒谷に自転車を止め、裏から真如堂に出る。ものすごい人だったが、紅葉は今ひとつだった。ついで永観堂と南禅寺を回る。もうこのあたりになると人を見に行っているようだった。しかし…

高校授業3回目

今日は辰己君を連れて粉体のデモ実験と粉体を含めてニュートン力学の話をした。デモ実験に時間を取られるから内容を精選して、と考え鐘が鳴ったので時間通りとほくそえんだら、実は終業の鐘ではなく20分も余った。時間配分のミス。後は適当に粉体系のビデオ…

12月17日

に名古屋に行くことにした。

外国の某ジャーナル

からrefereeに登録したからいろいろ記入せよというメールが来る。この雑誌のrefereeは昔某editorの個人的な依頼という形で数件行ったのだが、あまり出来が良くなかったとみえて最近はとんとご無沙汰だった。第一ここに投稿したことはないのだが。。このメー…

授業(熱力学)

の後、研究会に向かう。上之さんの講演はパターン形成の問題として捉えるより非平衡熱力学の問題として捉えた方が面白いかもしれない。詳細はフォローできなかったが、化学ポテンシャルが流れのある場合に全く平衡のものと変わってしまうという意味では面白…