2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

 国際会議

を来年企画予定。一つは長期滞在型で全然進んでいない。もう一つはavalanches関係。どうなることやら。今年参加した国際会議は中国(RGD29)、アメリカの2つ(Solt Lake City, KITP)位か。あとローマに研究上の議論に行った。企画を手伝ったのは夏のKPZ。意外…

の執筆が来年の課題か。丸善から頼まれた本も時間が経過しているのに全く進展が見られないが、ここで言っている本はCambridge University Pressの教科書である。未だ正式に依頼された訳ではないが、準備を少しづつ進めている。その点でもavalanchesの理論を…

進行中

の研究テーマではdrag, stress avalanches, kinetic theory of attractive granular gases, MCT, generalized FT等があるが、最初の4つが粉体絡みである。Dragは最初の2ヶ月は順調に走ってほぼ今ある結果を出したが、その後が迷走気味で着地点が見えない状…

論文

は9本(今年刊行されたもの)。うちPRE6本、PTEP1本、proceedingsのもの(実質を含めて)2本、accepted for publication 2本(うち1はPRL)で、まず平均的という感じか。今年の特徴はPREに集中した事で、PREの刊行点数では歴代最多となる。PRL刊行は来年に…

2014年

ももう残す処1日余りになった。今年を振り返ってみる。

「永久運動の夢」

アーサー・ヒューム著、高田紀代志・中島秀人訳(ちくま学芸文庫2014)。無から有限のエネルギーを取り出せない事を学問として定式化したものが熱力学であるが、その成立以前は勿論、成立以後にも綿々と永久機関の夢を描き設計を試みてきた人達が多数居た。…

「歴史人口学の世界」

速水融著(岩波現代文庫2012)。本書は元々1997年に岩波セミナーブックの一冊として発刊されており、現代から見ると些か古い本かもしれない。しかしながら、江戸時代の日本の人口の推移を丹念に追って分析した本書は、人口減少による「地方消滅」が話題にな…

「フェルメールになれなかった男:20世紀最大の贋作事件」

フランク・ウイン著、小林頼子/池田みゆき訳(ちくま文庫、2014)。今年はSTAP細胞や佐村河内騒動等の捏造・贋作の問題が例年以上にクローズアップされる年であった。過去にも贋作や捏造の事件は数知れずあったが、本書では美術史上でも最悪の贋作事件の一つ…

「雪と氷の科学者・中谷宇吉郎」

東晃著(北大図書刊行会, 1997)。人工雪の研究等で良く知られた中谷の弟子による評伝。この本は新しい本ではないが、小学生時代に中谷の「科学の方法」に強く影響を受けた評者にとっても新鮮な題材が散りばめられていた。特にこれまで余り焦点が当たってい…