西野の講演に関連して翌々日に小貫さんからコメントを受けた。気液界面では化学ポテンシャルが不連続になるが、それを統計力学的に扱えるか、と。確かにランダウ統計力学の本にも飽和蒸気圧と異なり、その結果界面に薄膜が生じてそこで化学ポテンシャルのとびを補正するという記述がある。おそらく小貫さんが知っている論文&教科書にはもっと明示的に不連続性のことが書いてあるのであろう。非平衡性を保ったままだったら普遍的にマクロ相の化学ポテンシャルは不連続になると容易に想像がつく。勿論、その連続性を仮定した理論は全く意味を持たない。