2005-03-28から1日間の記事一覧

原田君とちょっと立ち話をして原田の定理の位置づけを教えてもらう。しかし彼の考えと僕の直感とは微妙に違う。原田君の定理は(非線形の)非平衡とは何かを語る重要なものであり、statement自体はLangevin系に限ったものではないと思う。その意味でも境界を…

僕が聞いたポスターのそれぞれが興味深かった中で一番面白かったのは松尾君の婚姻ネットワークの話である。勿論、現時点では物理サイドからの貢献はなく、単なるデータ解析なのだが、江戸晩期の村の間のコミュニケーションネットワークが見えてきて面白い。…

4日目のポスターは沢山聞くべきものがあった。粉体のポスターが3つ並びいずれも盛況だった。御手洗さんのポスターは一見すると単純なことをやっているように思えるが、実は奥が深い様に感じる。結局のところ間隙バネの真ん中を抜くということがほぼ体積を保…

3日目は3つの会場を飛び回っていた。湯川さんの講演については粒子間の散逸を入れないとモデルがおかしいというコメントはさておき、エントロピーが減るというのはおそらく間違いであろう。自由エネルギーから化学ポテンシャルを構成してエントロピーを作っ…

粉体セッションでは松下研が1/fのスペクトルを出していたのに驚かされた。いくつかのストーリーは思いつくが、話がまだ終わらないということか。僕の講演の反応は上々。きれいな一般的、かつ簡単な話だからもっとも。もっと早く結果を出しておくべきだった。

午後の粉体セッションが始まる前に、長い昼休みを利用してゲリラセッションを開く。講演者は大槻君と波多野君。いずれもプログラムの関係で聞けない講演だったが、内容は素晴らしいものだった。ちゃんとメモを取らなかったが大槻君の講演でのサドルの選択はd…

シンポジウムは部屋が狭く、後で会った多くの人が参加できなかったと不平を漏らした。午前中だから空いている大きな部屋があったにも拘わらず、収容しきれない部屋をあてがったのは学会事務局のミスか。盛況だからと言ってシンポジウムそのものに意味があっ…

西野講演の後、名工大に滞在しているZhaoさんと議論。殆ど同じことをETに基づき議論しているようだ。論文を頂いたが、早速会場に忘れてしまった様で紛失した。しかし境界近傍での温度のとびや、物理量の非正則性は殆ど同じ様な結果を得ている様で、一層の議…

西野の講演に関連して翌々日に小貫さんからコメントを受けた。気液界面では化学ポテンシャルが不連続になるが、それを統計力学的に扱えるか、と。確かにランダウの統計力学の本にも飽和蒸気圧と異なり、その結果界面に薄膜が生じてそこで化学ポテンシャルの…

前日から移動。初日の非平衡セッション(午前)。原田君の話を前の週に聞いていたので、その他に特筆する様な発表はなかった。午後はそれなりに関心のある講演が並んだが、逆にこれと言ったものはなかった。清水さんの処の学生が電子系なのに古典MDをやって…

物理学会(3/24-27)