結城浩著「数学ガール(1-3)」

学問のプロから中学生迄喜ばせる啓蒙書を書くことは常識的には不可能であるが、それをやってのけた稀有の書がこれである。学園ロマンス物の舞台設定もうまく、説明も簡潔にして要を得ているばかりか、論理と説明に穴は見つからない。評者が特に感心したのは第1巻であるが続篇でも質が落ちないのは驚異的。中学生の息子も貪るように読んでいた。第4巻の発刊が待たれる。