京大2次試験

の試験中に問題の漏洩があった。文系数学全問と英語2問の解答をYahooの掲示板に聞き、それに対して試験中に解答があったことになる。掲示板への投稿は数学、英語とも試験開始後間もなく(7分後)であり、数学の場合はかなり長い時間に渡って投稿が行われている。常識的に考えてそのような長い時間の中座は難しいので、携帯等で撮った問題を共犯者が受信して、それを投稿したのだと思われる。しかしプロの手口ではない。実際、塾講師等にとって、掲示板で速やかに解答を得たように解答例を作るのはそれほど難しくない。また掲示板投稿等という間の抜けた行為では犯行を誇示しているようなものである。その意味で愉快犯という以上の犯人像が浮かび上がってこない。現実には誰が何のためにどのように犯行を行ったのが良く分からない。初日の数学で不正があったにも拘わらず2日目の犯行を防げなかったのも監督体制の不備を指摘されても仕方がないであろう。また掲示板の解答に受験生そのものがアクセスできたかどうかが問題になる。

 問題はこの事件に対してどう対処するか。数学と英語を全て無効にするのか。それは大事であろう。しかし何らかの処置は必要であろう。一つ確実に言えるのは、今年入試に関わっていなくて良かった、ということである。