その後、

この手の計算(もう一つ未発表のネタがあって、リング状に凝集するモデルもやはり分裂が小さい極限でべき分布になる)を実験的に意味のある文脈で拾ってくれる人を探しつつ、2008年迄は何という事はなく過ぎていった。ところが7年前にSt. Petersburgの会議でAnna Bodrovaが土星の環の構成粒子のサイズ分布の話をして、理論がないと言っていたのでハタと昔の論文を思い出した。彼女に昔の計算を送ると共に彼女の招聘手続きを取り、都合2回彼女は京都に滞在し、また彼女とその指導教員であるNikolai Brilliantovの居るLeicesterにも2週間程滞在した事もある。彼女等とはこの論文を著し、それなりに有益な共同研究を行えた。