何かだるい。微熱があるような気がする。腹の調子も今ひとつ。ということで朝のセッションを聴く間も全然頭に入らない。一つ目は何だったか。二つ目のvortexの話も興味がなくはなかったけど、おなかに来たので途中退席して、部屋に戻る。そして大便。

 発表は10分程遅れて始まる。昨日のセッションより人が多かった。何度も練習しただけに時間配分は気にする必要がなかった。思ったよりゆっくりと喋る自分に驚いた。質問は予想以上に多かった。どちらかと言えば否定的なコメントが多かったような気がする。初期条件として熱平衡を考える意味は、とか、同じ物質をぶつけたら合体するだろう、とか、cohesive parameterは何とか、サイズ依存性を調べて大きくなったら異常反発が消えるのを確かめたのかとか。その他、後で個人的に尋ねてきた学生にBrilliantovの理論とのずれの理由を教えて貰った。言われてみれば当然であった。まあ興味をもってくれた人が多かったので良しとしよう。

 体調のせいもあって、発表の後はぐったりしてしまった。キャンセルが多い中、Ludingが僕の次にちゃんと喋ったのに驚いた。彼の話は多岐にわたって重力多体系まで手を出しており、話が発散していた。後でg(r)のことをちょっと聞いた。Spahnの話はBrilliantovの昔の話を惑星系に適用しようというもの。この人が惑星の専門家とは思えない。京都モデルのことは一応心得ているようだったけど、惑星科学的には無価値だろう。午前にはキャンセルが2つ入った勘定になる。昼食をPoeschel、Ludingと取った後、午後はBlumとHeisselmannの惑星を模した微小重力の実験の話。前者は疲れていたせいか寝てしまった。後者では少ない粒子数ながらHaff則を議論していた。午後の第2セッションは工学的なミルの話とBrillantov,Sphanと一緒にやっている可愛らしい女の子の講演だった。内容はたいしてなかったが。

9:30からNight boart tripに参加。もともとツアーの募集があった段階では有料で申し込んだエルミタージュツアーはキャンセルで、このツアーだけが残った。参加費は無料ということで喜んで参加する。1時間程で市内に着いた後、各所をバスで回る。看板に偽りがありと思っていたところ、深夜(12:00)になってようやく長い長い陽が落ちた段階で、まさかのboartへの乗船だった。小雨模様の生憎の天気であったが、市内の観光名所を中心にきれいにライトアップされた各所をネヴァ川から眺める様は圧巻。また少なくとも3つの橋の跳ね上げの瞬間に遭遇し(都合4つは跳ね上げを確認)、ちょっとお目にかかれない素晴らしい光景を堪能した。しかし船上で2時間。ホテルに帰ったら3時ということでいささか疲れた。