朝食(8時半からと遅い)のバフェは量が豊富なのにあまり食べるものがない。Registrationをしてもネットの話はない。どうもネットアクセスはできそうもない。Proceedingsは772ページもあるが、その割に肝心な人が書いていない。

Opening のセレモニーの後のtalks.最初の人工衛星をつなぐワイヤーの話はつまらなかった。2個目のcrackの話は(コンピュータが落ちたりした)が、それなりの話。但し何が新しいのか、ポイントが何かが掴みにくかった。次のMEMSのレスポンスのtalkは構成がよくまとまっていたけど興味は持てなかった。3つのplenary talksはわざわざ聴きにくるようなものではなかった。

 午前の後半で俄然面白くなった。特にGoraychevのtalk'effect of adhesion on sliding/rolling frictionod deformable bodies'はいかにもロシア人らしく難しい問題をきっちりと弾性論を駆使した解析で研究していた。Proceedingsに原稿がなく文献リストを写し損ねたが、まとまったlecture notesが欲しいものである。またTomasのものも結果のみを紹介していたが、やはり圧縮、せん断、ねじり等のadhesion効果を綿密に調べていた。こちらは原稿があるので文献を調査可能。Gottliebのbifurcationの話は昼食前にどうでも良い感じ。午前のセッションが終わったら2時半だった。

 午後はいきなりプログラム変更でロシアアカデミーのお爺さんがロシア語でtalk。内容は興味がなくはなかったが寝てしまった。その後、minisymposiumが開始。トップバッターのBrilliantovは教育的配慮の行き届いたスライドで、adhesionの入った衝突を議論。後半でまだ論文になっていないdynamic theoryを議論していた非常に刺激的な講演だった。流石に質問せざえるを得ない。次のCastellanosは実験と弾性論とMDを使ったcontact theoryの検証。MDでは1,000,000体を使ったクラスターを構成し、理論の様々な検証を行っていた。刺激的なだけでなく驚きであったが、後で温度ゼロでかつ緩和ダイナミックスであることを聞き、ある程度納得した。Mueller(Tomasの学生?)の講演ではwet環境での実験で反発係数を計測していたが、何故か反発係数が一定でwetの効果は殆ど現れなかった。後で個人的に詳細を聞いたのだが、それでもviscoelastic effectが見えない理由は判然としない。低速のデータがないというのは納得したが。(楽しみにしていた)Morgadoの講演がキャンセルされて新しいshort talkが入ったが字が小さく細かな話なので落ちてしまった。

 講演の後、reception partyがあった。知り合いが少なく、話し相手がいなくて困ったが、それでもBrilliantovがいろいろ紹介してくれたり、講演の質問をしたりして、それなりに意義があるものだった。夕食は、唯一の日本人グループである首都大学の人達とご一緒した。さすがに眠かったので早めに就寝。しかし目覚ましのセットを間違えてとんでもない時間にたたき起こされた。