2005-07-23から1日間の記事一覧

Nishino-Hayakawa

6月に投稿した論文がacceptされる。

不満と損失

不満はいい歳をして中堅の域を脱していないことである。CornellのDavid Yoonに聞くと2002年以来8回目の粉体の国際会議である。Jenkins, Ludingのようなコアメンバーはその全てに参加しているから情報の収集力や顔としての受け取られ方でも違ってくる。当然…

私の収穫

は多々あった。講演の受けはまああんなものかもしれない。Microgravityの実験やshearの実験、シミュレーションも数多く見られた。特にshearに関してはGollub, Alam, Jenkins, Louge, Goldhirsch等から多くのsuggestionを貰った。なかでもLougeからはHaitao X…

Impact

の話も増えてきた。といっても我々のような弾性体同士の衝突ではなく粉体層に大きな球をぶつける話が殆どである(その方が見栄えもするしシミュレーションも次元解析も楽)。

Cohesive

な粉体の話がやたら多いのも印象的。これは明らかに4年前と違う点。応用上重要なのは確かだが、先に触れた通りネタ切れの印象もある。

静力学

はあまり発展がないように感じた。Micropolar mechanicsの発表が多かったがそれらが何れも内部矛盾を抱えていると総括していたのが印象的。流れの場合と同じか。座長も講演者も時間を無視したのが頂けなかった。しかしここ数年Bouchaud等の理論やGoldhirsch…

Edwards

には老いを感じた。高分子やスピングラスで成功した手法が粉体では殆ど役に立たない点に粉体の難しさと奥の深さを感じる。問題としてレベルが違う。Edwardsに続いて有効温度の話が幾つかあったが殆どがナンセンスであろう。単純に考えても速度の時間相関が摩…

Pouliquen

の講演が一番印象に残った。粉体流のliquid phaseを統一的に記述しようという試みの紹介で既にPouliquen numberと他の人が呼ぶ無次元数を導入し流れを特徴づけようとし、かなり成功しているように感じた。その一方で粉体流にはdense gasとsolidしかないとい…

PG2005(7/18-22)

に参加するためドイツのStuttgartに出張をした。前回のPG2001に比べて参加者、論文数、Proceedingsのページ数が3倍余になってシリアルセッション一つで会議を運営するには限界に近い感じがした。次回はコロラドのボールダーで開かれる。