4日目

学生は燃え尽きたのか朝に起きてこなかった。この日の劈頭を飾るPNの話は中々面白かった。ずりをかけるとJanssenの法則と反対に圧力が指数関数的に大きくなるのは知らなかった。

僕の講演には当初2つの余りピントの合っていない質問があっただけなのでこんなものかと思っていたが、休憩時間等で割と多くの人から詳細な質問やコメントを頂けたのは良かった。特にSさんは激賞してくれて講演でも重要性を指摘してくれた他、詳細に知りたがっていた。

昼に会議2が入ってちゃんとした昼飯を食べ損ねた。次回はMontpellierに決まったが、果たして出席するか。

バンケットではSさんとRBの間に座って、会話が弾んだ。ショックだったのはアメリカではGranular physicsに関するfunding situationが極めて悪い事を語っていた事である。(この事はその後、ARやHJにも確認したので間違いない)。バンケットの終盤にアボジリニに扮した一団が入って踊りやら歌を歌っていたが、その最後に会場からの参加を求められて、(嫌な予感通り)踊らされる羽目になった。

バンケットの終わったのは10時15分にもなっていただろうか。それからRockdaleまで歩いて10時40分頃になったら、まさかの事態でKings Crossへの電車は既に終了したとの事。結局Centralから代替バスにただで乗る事が出来た(それも一旦扉が閉まったぎりぎりの乗車だった)。

本格的な波乱は夜中に起きる。1時半頃に火災報知器が鳴り出し、中々鳴きやまない。そのうち避難の足音が絶え間なく続くようになったので、やむなくそれに従って外に出る事にした。荷造りをして服を着たりしていたのでほぼ最後の避難になった。避難の途中消防士が上がってくるのに出くわした。勿論、誤報だったので程なく部屋に戻る事が出来たが、着の身着のままで早々に避難をしていた人も多く、さぞ寒かったであろう。