研究成果

 今回の滞在中に2本の論文を投稿した。一本は弓削さん主導の過剰エントロピーの経路依存性の話で、もう一本は私が主著者のゆらぎの定理の論文。後者は主に粉体系をイメージしているので、今回の研究会にぴったりの内容であるばかりでなく、昨日の私のトークの内容そのままであった。元々この話は2010年の夏頃に進展があり、2年前のAspenで盛んに議論していたが、非平衡分布関数を具体的に求める手法が分からずお蔵入りになりかけた内容である。その点で(不本意ながら)逆パスを使って直接非平衡分布関数を決めて数値計算に成功したのが大きい。その点で大槻さんの貢献は私のそれより大きい。