学会初日

で、本日は連名の発表が4つあった。初日午前の最初のセッション(粉体関係)に2つ。それにしては人が多かったけど、それでももっといいところで発表させたかった。中島君は練習ではどうなることやらという感じであったが、質問も多く、まずまずの感触。しかしどうまとめるのか課題も多く頭の痛いところ。大槻君の相関の話はあんなものか。ジャミングはもうちょっと火がついた反応になると思ったけど大人しめ。西野君の計算が、ほぼ確定したのは良かったが、あれを見る限りは運動量ではなく別の自由度が効いていることになるのか。

 今回は(まだ名前だけ大会委員長だけど、実質的には64期の大会理事が動いているので)久しぶりに落ち着いて講演を聴け、内容を楽しむことができた。面白い講演が多かった中でも、佐々研のランダムグラフ関係の話は平均場の有効性を示しているように感じた。田中研の2つの講演はガラス転移に欠けている何かが何であるかを雄弁に物語っているようだった。確かに秩序変数を考えて定式化するのであれば、Q_6等を持ち出さない理由はない。しかし何と言っても鄭さんのMCTの講演が大事である。我々の前の論文の欠点を補うというかrefineする形で定式化して、MCTの欠点を改善している。じっくり勉強する必要がある。