今日は

幾つか非常に大事でexcitingなtalksがあった。まずはKudrolli。彼が事前に僕のためにやると言ったに違わぬ話で、粉体系のロングテールや同時刻相関をこれでもかというくらいに示していた。ロングテールの指数は我々のものより大きいかもしれない。ここいらはKumaranとの絡みで微妙なのだが、彼等は組んでいるだけに僕とKudrolliの1:1の話し合いみたいだった。彼は明日帰るので、昼食後にこちらの話の詳細を説明した。理論に対応する実験をしてくれる人がいることは心強い。午後の第2セッションはJammingに絡んだ話があった。Nicodemiの話は均一粒径の回転のある粒子の境界駆動シミュレーションで粘性率の発散も違うし、1次転移のようにパスによってJamming相を回避できるは、臨界密度が2つあるはで全く我々のものと違う。Jammingをわかった気になっていたが、全く思い違いであることを思い知らされた。回転の効果は極めて大事である。後で彼といろいろ話したがガラス転移とのアナロジーについて非常に近いセンスを持っていることを知ったのは収穫。とりあえず論文を渡しておいた。Blumenfeldはストレスチェーンをベースにした解析。基本的にJammed phaseの話なのであろうが、そこでは弾性領域にストレスチェーンが散乱され、臨界点に近づくにつれ、チェーンの平均自由行程が長くなっていくということなのだろう。ストレスチェーンとJammingが繋がると非常に面白い。(Wyart等の理論はそれに近いことを言っているので間接的に我々も使っていることになる。しかし直接的に目に見える形で関係が分かると面白い)。

(追記) Santosが講演の冒頭で辰己君の実験を紹介して、多くの人が興味を持った。類似の実験は幾つかほぼ同時期に実行されているが、あまりない実験であることは間違いなく関心の高さの現れになった。