出張の往き返り

に外国雑誌のレフェリー論文を2件見る。一つは最終判断を下す。もう一つは同じグループの前の論文との差分が問題になるかな。その他に本を2冊読む。伊藤智康の「スーパーコンピューターを20万円で創る」、と木村幹の「韓国現代史」である。前者は「栄光無き天才達」の原作者によるGRAPE製作史である。所謂美文ではないが、流石に話の展開がうまい。また牧野さんの天才ぶりの紹介とか戎崎さんとの衝突を正直に書いてあって覗き見趣味の面白さもある。韓国現代史は全斗煥以外の大統領経験者の生涯を描くことで韓国史を描いている力作。70年代からの記述は記憶の整理にも役立った。(あまりも首相が短命で経験者が多過ぎる)日本では個人史を軸に現代史をえがくことは不可能であろう。そのことが現代の日本の悲劇なのかもしれない。