集中講義

KEKですることになった。準備に気合いを入れないといけないが間に合うかどうかがちょっと不安。客層はもっと不安。ホストの板倉さんとはかなり興味のオーバーラップがあるようだが。もっともhep-ph/0409233のような内容を期待している人もいるようだが、それには対応できないとお断りした。論文自体は教育的で面白く勉強の価値があるが、厚かましくも読んだはなから講義する訳にはいかないだろう。


集中講義「現代の非平衡統計力学

講師:早川尚男氏(京都大学基礎物理学研究所 教授)

内容:

 非平衡統計力学はボルツマン以来長い歴史を持っている一方
で、一般的な議論は線形非平衡理論に留まっていた。その中で
90年代以降より一般的な枠組ができるのではと期待させる幾つ
かの目をひく発展があったので、古典的な内容と併せて紹介し
たい。

1.熱力学の第二法則
2.ボルツマン方程式と流体力学
3.Jarazynski等式
4.線形応答理論
5.揺らぎの定理
6.揺動散逸定理
7.原田・佐々恒等式
8.Prigogine-Petrsosky typeの射影演算子法による
subdynamicsと輸送現象への応用
9.Martin-Siggia-Rose formalismのガラス転移への応用


日程、場所:

    2月20日(火)4号館3階 345号室

     午前 10:00 - 11:30
     午後  2:00 - 3:30
         4:00 - 5:30

    2月21日(水)4号館4階 414号室

     午前  9:00 - 10:30
        11:00 - 12:30
     午後  2:00 - 3:30
         4:00 - 5:30
 (日程は大まかなものであり、朝の開始時間以外は
  変更される可能性があります)