連覇

高校野球ネタで引っ張る。駒大苫小牧の前に連覇したのは小倉中->小倉高でちょうど学制改革の最中の昭和22年から23年にかけてであった。その2回ともエースの福島一雄は連覇の時には(最後の)5試合(全試合)連続完封も成し遂げている。どちらかと言えば技巧派であったらしい。福島は連覇の年に新制の2年に編入したので3連覇のチャンスもあったが、肘を痛めて最終学年は不調。それでも(校名を小倉北に変えて)甲子園でベスト8まで駒を進めたが、そこで倉敷工業の藤沢に大会初の2打席連続ホームランを打たれて敗退。思わず甲子園の土を拾ってズボンの後ろポケットに入れたのが甲子園の土を持ち帰る「儀式」の始まりと言われている。(首里高が検疫で持ち帰れなかった頃から社会現象となった)。ところで最近もこの「儀式」は行なわれているのであろうか。私がよく見ていた頃は盛大にやっていた。

その一つ前の連覇は海草中(現向陽高=和歌山)。この時は連覇でピッチャーが違った。最初の優勝では嶋清一が大会史上初の全試合(5試合連続)完封。おまけに準決勝、決勝と連続ノーヒットノーランであった。大会通算でも確か8本しかヒットを打たれていない。嶋は明治に進んだが学徒動員で戦死。巨人の星にも登場した。2連覇目は真田がエース。後にプロで1シーズン39勝を挙げた。戦争がなかったら嶋はプロでどんな記録を作っていたのだろうか。