小田急

小田急は多分名鉄の次に馴染みの深い私鉄で、幼い頃に乗った頻度であれば名鉄を上回るかもしれない。従って小田急が小田ノロと揶揄される現状は嘆かわしい。大体小田急と言えば新幹線の先駆けであるSEの導入で、一時、日本最高速記録を持ち、高速電車の名をほしいままにしていた。その頃は新宿と小田原を最速60分で結んでいた。私が子供の頃は62分、10年程前は70分、今もその状態を保っているのだろうか。SEといえば低床車で知られていたのに今のロマンスカーはどんどん車高が高くなって邪道だろう。いくらブルーリボン賞を貰ってもデザイン的には感心しない。(まだ車体の色が山吹と紺のツートンカラーだった)子供の頃は一般車も速かった。急行はホーム脇を轟音を立てて通過していたのが印象的。その頃の急行は新宿->下北沢->向ヶ丘で通勤急行が成城と登戸に止まっていた。ところがこの通勤急行がくせ者で上りは成城を止まるのに下りは何故か通過して登戸まで連れて行かれたことがある。今の小田ノロ状態は信じられなかった頃の話である。

それにしても阪急、近鉄をはじめ各私鉄の停車駅の増加と低速化はとんでもない話である。通勤、通学に使われている事を考えると、それだけ日本人の時間が無駄になっており、悪質な時間泥棒としか思えない。住民のゴネにつきあって停車駅を増やすのは(JRも)やめて欲しい。

JR西日本は高速だと感じるが高々130km/hの運転を維持できず遅延ばかりなのは情けないことだ。JRは、より高速運転が可能であるが制動距離(600m)の関係で130km/hにしている、実際北越急行や北陸トンネル、湖西線では140km/h-160km/hで運転していると自慢していたがパンタグラフが振動で接触しないなんて初歩的なミスでしばしば遅れるというのでは、その自慢もあやしい。