2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Hamilton系

どうして統計力学屋は可逆な力学系が好きか。Mikhailovも跳ね返りの論文にそのような疑義を挟んでいた。マクロな系だから散逸があるのが当然だし、その方がモデルとして自然という真っ当な意見である。まあ性なんだろう。しかし、自分自身を含めてバランスが…

高校の講義案

を送る。結局、元の案に変更はなかった。但しかなり盛り込んだので、概略を話すだけになりそう。対話をしながら計算を確かめつつ、ゆっくりと進むというスタイルは取れない。この選択が良かったかどうかは分からない。

事務メール

夜の11時に明日中に提出せよという無理な事務メールが来る。月曜まで待ってくれと返事をするが、こういう話が増えてくるな。

会議

が2つあって、2つの間にも中途半端に時間があく。基本的に今日来たレフェリーの論文を読んで、内容は把握したが、モデルの正当性も含めて関係文献も集める。某雑誌はレフェリー期間が短すぎると思う。PRLの1/3から1/4ではちゃんと読めないのではないか?

転がり摩擦

國仲君のRolling frictionのシミュレーションがようやく動く。彼が修士の頃から、是非やるべきだと言っていたので随分時間がかかったのだが、いろいろ調べることがありそうだ。ヒステリシス損失だけでなく、転がりから滑りへの転移、転がりでもstick-slipと…

熱力学

の授業。授業自体が久しぶりである。昨年度は担当せず、一昨年は前期だったので1年半、間が空いたことになる。基本は変えていないが、温度と絡めて相図を書いてしまったので、何としても相転移を議論したい。そうするとどこをすっ飛ばすべきか。もう一つ感…

昼飯

を彼と一緒にカンフォーラで食べていると着ぐるみの一軍が突如カンフォーラに入ってくる。早くも11月祭に向けて浮かれている学生かと思っていたらこちらにインタビューをしてくる。聞けば学生ではなく、読売テレビだそうだ。そういえばインタビュアーも見…

Mikhailov

と議論するために9時に芝蘭会館に行き、研究室に連れてくる。ほぼ3時間ずっとこちらの研究を説明するが、どんどん質問してきて退屈していなかったようだ。特に非弾性衝突の話に興味を持ったようだ。彼の話は殆ど聞かなかったが幾つか論文を貰う。

夕食

は急遽、太田さんとMikhailovと取ることになった。四方山話に花が咲いたが、Mikhailovが僕の話に興味を持ったので明日議論することになった。朝、彼の宿に行き、研究室に連れて行ってそこで議論することになる。

基研セミナー

を行う。太田さんの所の学生だけという些か寂しいメンバーだったが、太田さんが随所に突っ込んでくれて学生連中もきちんとフォローして質問してくれたので楽しいセミナーになった。話はgranular shear flowについてであり、斎藤君が頑張っていろいろ結果が出…

光藤君

と午前に議論。西野さんや日永田さんの話で分かったことはDMRGをnon-Hermite systemsに適用するのは一筋縄でいかない、ということ。また数値計算を使うとそこでASEPを扱う立場が中途半端になるという指摘もあった。それならばRGを使おうとした原点に戻って、…

仕事始め

という感じである。学会もあったので3週間ぶりに正常に戻った。しかし未だ始動せず、という感じだ。とりあえ明日夕方の基研セミナー発表の準備もあって、まだ完全に日常に戻っていない。

研究会の案内

うまくリンクできていないので、そのまま全文掲載します。 %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%来る11月7(月)、8日(火)、京都大学基礎物理学研究所において基研研究会 「学問の系譜-アインシュタインから湯川・朝永へ」を開催します。 こ…

放送大学

のような一方的なメディア教育というのは学生にとってどういうものなのであろう。

研究会の案内

「学問の系譜-アインシュタインから湯川、朝永へ」の案内が出来ていたので、宣伝しておく。1月後の研究会だが、まだ申込先や〆切も決まっていない。まあ何とかなるだろう。

休日

は久しぶりの気がする。また寝付きが悪かったせいもあって12時まで寝ていた。その後も呆気ている。

追記

そういえば会場に長谷川洋氏が来ておられた。氏の授業を受けたことがあったことを思い出したが、当時は不可逆性の統計力学の基礎的研究をされている認識はなかった。今日は原田君の講演に質問をしまくっていた。噂の小嶋ー長谷川ー一柳の論文を頂く。

ミニワークショップ

昨日の講演者の4人のうち、佐々を原田さんに置き換えてもう少し深く掘り下げた講演会を行う。Jarzynskiは詳細なderivationはせず、むしろ今まで2回の講演で触れていたCrooks typeのfluctuation theorem(FT)のより詳細を議論。Gaspardも昨日の話の後半の部…

サテライト3日目

Gaspard-田崎-Jarzynski-佐々の順で講演が行われる。さすがにレベルが高く、実に興味深かった。Gaspradがnanophysicsの現象論をやるのは驚きだが、西宮での話よりぐっと分かりやすかった。Langevinで摩擦を導入するとき時間相関を有限時間で切断しているのが…

研究会(11/7-8)

「学問の系譜」の講演者がほぼ出揃う。講演するのは南部、林忠四郎、大沢、田中一、荒船、川崎、川上、江口、九後の諸先生等。考えられないくらいに平均年齢が高いが、これが最後の機会と割り切るべきだろう。私もコメントをしないといけない。

午後

の田中さんの講演中に、知らない人に連絡してくれという伝言が入る。そこで連絡してみると予想もしないことだった。詳しい事情を知っている堂寺さんにいろいろ聞き、引き受けることにした。

サテライト2日目

午前は座長だった。2つの講演ともなかなか面白く、寝不足の自分でも眠くならないいい話だった。もっともOlmstedの名前が最初のページに書いてなくて名前を呼ぼうとして愕然として失笑を買ってしまった。西宮のバンケットでは隣だったのにね。昼は彼と一緒に…

サテライト一日目

は中途半端に面白い講演が並ぶ。Joannyの講演は今日の方が面白かったかな.しかし講演を聞くのにも飽きてきたし,頭痛もする.夕方は早々に退散.

西宮シンポジウム2日目

のハイライトは何と言っても最後の飯島さんの講演であろう。カーボンナノチューブの発見者として毎年ノーベル賞候補者にあげられる方である。今日、彼がノーベル賞を取れば盛り上がったが、残念ながら賞はGlauberその他になった。しかし話は圧倒的に面白く、…

識者

に眠れぬ夜の疑問を聞くと明解な答えが返ってきた。 ハミルトン系の定常ずり状態では等温条件は実現しない 熱拡散とshear heatingがバランスする。従って壁近傍で遷移層がある。 バルクは定温と見て良い。その場合、境界条件としては周期境界は不可で熱壁境…

西宮シンポジウム

に参加するために夙川へ向かう。最初のJarzynskiの話は明解なIntroductionから、Jarzynski等式の証明、ピストン系での思考実験からの実現確率とプロセスの向きの関係等。J-等式の証明の微妙な部分については土曜の京都でのセミナーで紹介してくれるとのこと…

時差

のせいかすぐ目が覚めてしまった。ところでハミルトン系でsimple shearの場合に、境界から仕事を受けてエネルギーが増加してしまう。熱壁を導入すればそこで散逸があるので、定常状態に問題なく落ち着くが、Lee-Edwards境界を用いて、エネルギーをrescaleし…

大量のメール

が来ていて処理に手間取る。多くはspamだが、大事なメールも多数あった。無線Lanをインストールしていないのは僕くらいだった。

フランスでの生活

宿は朝食込みで387ユーロであがったので、他の参加者よりだいぶ安くあがった。もっとも給湯能力に乏しいのか一日だけ湯がでなかったのには閉口したが、他は地理的な利点も含めて満足。カルチェラタンといえど食費が高いのには驚く。4日目の昼に行ったタイ料…

会議全般

はSGにしてもglassにしても勉強不足でよく分からず、うまく議論に絡めなかったとのが残念であった。現象を切り離して抽象的なモデル化をして解析する話が目につく。Kurchanのshear thickeningは典型であろう。他にも多数あったが、本質を掴むという美名の下…